「趣味は経営」が会社を強くする ― 2代目・3代目が会社を存続・成長させるための3つの秘策

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昨日、名人と評判の鍼灸師に施術してもらいました。親戚からの紹介で、耳鳴りをはじめとする体の不調を改善するのが目的です。

結果は「極めて有効」でした。

その鍼灸師さんは、個人個人の症状や体質に合わせて施術をするのですが、ほぼ独学で「神業」と言えるレベルの技術を身につけています。

趣味は鍼灸を極めることそのもので、「日々勉強で楽しくて仕方がない」と話していました。

この話を聞きながら、会社経営も同じだと感じました。

生き馬の目を抜くような競争環境の中で、他社に抜きんでて成長し続けるには、自社の経営そのものが一番の趣味と言える社長の存在が欠かせません。

仕事だからやる、ではなく、考えること自体が楽しくて仕方がない。

そういう経営者がいる会社は、やはり強いのです。

創業社長は「経営が趣味」と言い切れる

創業社長の多くは、会社経営が趣味だと言い切れると思います。

ゼロから事業を立ち上げ、自分の意思決定がそのまま会社の浮き沈みに直結する環境に身を置いてきたからこそ、経営そのものにのめり込める。

鍼灸師さんが独学で神業を身につけたように、創業社長も日々の試行錯誤の中で経営の「技」を磨いてきたはずです。

問題は、その先です。2代目、3代目が会社を引き継いだとき、創業社長と同じ熱量で経営に向き合えるとは限りません。

むしろ、既に出来上がった仕組みの上に乗るぶん、経営そのものへの当事者意識が薄れがちです。

では、2代目・3代目が会社を継続的に存続・成長させるには、何が必要なのでしょうか。

考えてみた秘策は次の3つです。

1. 有能な番頭さんがいること

創業社長のように経営そのものを趣味にできなくても、実務を熟知し、社長を支える「番頭」の存在があれば話は変わります。

数字にも現場にも精通し、社長が見落としがちな部分を補ってくれる右腕がいるかどうかは、事業承継の成否を大きく左右します。

2. 常に会社の損益と資金繰りを把握していること

会社の健康状態を測るバロメーターは、損益と資金繰りです。

経営が趣味と言えるほどのめり込めなくても、この2つを常に自分の頭で把握しているかどうかは経営者としての最低ラインだと思います。

数字から目を背けた瞬間に、経営の舵取りは他人任せになってしまいます。

3. 顧客の生の声を含めて情報収集を欠かさないこと

鍼灸師さんが独学で技を磨き続けられたのは、施術のたびに患者の反応という生の情報を受け取り続けてきたからでしょう。

経営も同じで、顧客の生の声に触れ続けることが、次の一手の精度を上げます。数字だけでなく、現場の声を拾い続ける姿勢が、経営者としての感度を保つ鍵になります。

おわりに

「経営が趣味」と言い切れる創業社長は、確かに強い。

しかし、2代目・3代目がそこを無理に目指す必要はないのかもしれません。

むしろ、有能な番頭さんを持ち、数字を把握し続け、顧客の声に耳を傾け続けること。

この3つを地道に積み重ねることこそが、代を重ねても会社を存続・成長させる現実的な秘策なのだと思います。